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休日、妻と話していて、たまたま触媒が話題になった。
何かの話の流れで、僕が「そういえば、自分が一番よく知っているものは、触媒かもしれない」と言ったのだ。
すると、妻が「触媒って、どこにあるの」とか「触媒は無くならないの」と質問した。
その質問は、当然のものではあるが、長く触媒と付き合ってきた僕にとっては、ちょっと寂しいものでもあった。
その時の僕の答えを、ちょっとまとめて書いておこうと思う。
触媒はどこにあるのか
触媒が大量に存在するところは二つ。
一つ目は「工場の中」、二つ目は「自動車の中」である。
触媒がこういうところに存在するというのが触媒らしい在り方なので、その結果、あまり目にしない、触媒ってどこにあるの、という疑問につながるのだろう。
工場の中の触媒
「工場の中」は、もう少し詳しく書くと「工場の反応器の中」となる。
工場で生産される化学製品は、反応器の中の化学反応で作られている。
触媒はそこで使われ、働いている。
反応器の中は通常、高温、高圧であり、反応の原料はそのままでは人体にとって危険なものであったりする。
それで、人体に影響が及ばないように、耐熱耐圧の頑丈な反応器が組み立てられ、その中で触媒が働き、化学反応が進行するようになっている。
だから、ほとんどの人は、触媒が働いているところを目でみることはない。
自動車の中の触媒
「自動車の中」も、もう少し詳しく書くと「マフラーの中」となる。
エンジンからの排ガスを通す金属製のマフラーの中に触媒はある。
金属で覆われているので、目にすることはめったにない。
マフラーは、エンジンの排気に含まれる、有害な一酸化炭素や窒素酸化物、未燃の炭化水素を処理するためのもの。
あるいは、エンジンのストロークを滑らかにするために、圧力を調整するためのものだ。
本来は、火花を散らしたり、大きな音を立てるためのものではない。
触媒は無くならないか
妻の質問の意味は、「触媒というものが使われなくなることはないのか」と理解した。
また、そのときの「触媒」とは、人工的に調製された触媒だとする。
もし、人々が、化学繊維で作られた衣服を着ることがなく、医薬品を用いず、スマホもタブレットもPCも使わず、自動車や飛行機、船舶を使った移動をせず、外国から輸入されるものを購入しなくなった場合。
天然の繊維で作られた衣服のみを着て、薬草を用い、記録やコミュニケーションは木簡、竹簡のようなもので行い、移動は徒歩か家畜に引かせた乗り物を使い、外国のようなところからわざわざ物を運んできたりしない。
そんな穏やかな世界になれば、触媒の使用量はぐっと減るだろうと思う。
特に人工的に調製される触媒であれば。
逆に言えば、現代的な生活を送り、さらに便利な世の中になっていくのを望むのであれば。
これまで以上に「良い」触媒が求められる。
触媒は無くならない、といえる。

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